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引っ越ししました

家族の仕事の都合で、
徳島から広島に引っ越ししました。
荷物を引っ越し業者さんに任せて、
わたしたちは車で移動しました。
荷物は翌日の午後に届くので、
岡山のホテルで1泊します。

時間が少しあったので、
倉敷美観地区に寄りました。
一昨年にも、わたしはここに訪れていて、
また来たいなと思っていたのです。
前の時も、今回も、
わたしたちが来たら、美観地区は雨降りです。

徳島では会えなかった、
白鳥さんに会えてうれしいです。

美観地区の川沿いにある、
雰囲気の良い喫茶店に入りました。
閉店5分前だったのですが、
快く迎えていただきました。
わたしはウインナコーヒーを頼みました。
本格的な淹れ方なので、
コーヒーが出てくるまでに時間がかかって、
カウンター席でドキドキしながら待っていました。
わたしはこのお店を気に入って、
お会計のときに、レジの横に置いてあった
ポストカードを買いました。

泊まったホテルが美観地区のすぐ近くだったので、
白鳥さん、いまごろ何してるかなぁと思い、
夜も、散歩のついでに見に来ました。
もう寝てるかなと思っていたのですが、
まだ起きていたみたいです。

白鳥さんは、
「もう営業時間終わったよー」と言って、
お尻をふりふりしました。

ホテルの人に、マスキングテープをいただきました。
「くらのすけ」というオリジナルキャラクターだそうです。
プロフィールがホテルのカウンターに書いてありました。
白鳥のひな(男の子)
O型
好物はパンの耳
パンの耳が好きなんて、謙虚でかわいいです。
今回は、白鳥さんいっぱいのブログになりました。
くらのすけも入れたら、珈琲屋さん以外、
全部白鳥の写真ですね。
今は、まだ家の中が片付いていなくて、
買い出しやらなんやらで、ばたばたしていますが、
生活が落ち着いたら、
また、広島での暮らしをブログに載せていこうと思います。
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25
温泉宿でのこと

旅行に行きました。
山のふもとにある、
小さな温泉宿に泊まりました。

陶器でできた湯舟で、
硫黄のお湯につかりました。

「恥ずかしくないのかなあ。」
「よくすっぽんぽんになれるよね。」
「外から丸見えなのにね。」
ぬいぐるみも一緒に連れてきました。
わたしの旅行鞄の容量の半分は、
ぬいぐるみで占めていました。

お部屋のあかりです。
和紙に、もみじの模様が入っていて素敵です。

お風呂以外は、
なにもすることがなかったので、
お部屋で、おりがみをして過ごしました。

お夕食を食べるお部屋には、
いろりがありました。
あゆと、でこまわし(徳島県の郷土料理)を
食べたあとに、
宿の人が、お鍋を持ってきて、
黒いお魚がついているところに、
お鍋をかけてくれました。
ぼたん鍋(猪のお肉)でした。
わたしは、豚肉のほうがいいのになぁと
思いましたが、黙ってぼたん鍋を食べました。

夜、宿の周りを少し散歩しました。
ほんとうに、たくさんの星が見えます。
お星さまは、青く、またたいています。
天の川みたいな、
ほわんと白くなっている筋が見えた気がします。
「お星さま、お星さま、
どうか、きれいな写真を撮らせてください....」
お願いしてみましたが、
撮らせてくれませんでした。

わたしは、温泉のお湯が気に入って、
初日に、2回、翌朝に1回、と、
お風呂に合計3回も入りました。
肌がしっとりして、
すべすべになったような気がします。
顔や肩に、ひんやりした風があたって
気持ちがいいので、
お湯に長いあいだつかっていられます。
窓を全開にして入ってみたいけれど、
虫が入ってきたら厄介なので、
網戸を閉めて入りました。
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09
工場の夜

お月さまがきれいな夜に、
前から気になっていた
工場を見に行きました。

その工場は、海の向こうにあって、
いつも白い煙がもくもくと上がっています。
ほわんとした、おれんじ色の光が、
何か怪しい雰囲気を作り出しています。

近くに寄ってみましたら、
外国の映画の場面のような
迫力がありました。
白い煙は、蒸気でした。
ここは、紙を作っている工場なのです。
工場見学の次は、
猫いるかなぁと思って、
海辺の公園に向かいました。

いました。
「ちっちっちっ」
わたしは手を差しのべて呼んでみましたが、
猫は、その場を一歩も動きません。

「動いたら、せっかく暖めた地面が
冷えちゃいますから。」
「そっかぁ。今日はさむいもんね。」

落ち葉のベッドで、いい夢をみてね。
おやすみなさい。
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02
自然すぎるのは、ちょっと怖い

明谷梅林という梅の名所があります。
その奥のほうに、
ひっそりと、ひみつの山道があります。

ちょっと足を踏み入れただけなのに、
そこは、がらりと風景が変わり、
水をたっぷりとふくんだ空気が
わたしの気持ちをそわそわさせます。
上から、鳥の鳴き声が聞こえてきます。

「あれれ、これ大丈夫かしら」
わたしは心細くなってきました。
太い、大きな木が何本も倒れていて、
道をふさいでいるので、
しゃがんで木の下をくぐったり、
橋のようにして、木の上を歩いたりしました。
こういう時、猿に戻って、
四本足で走り回れたらいいのになあ。
わたしはそんなことを考えていました。
道はどんどん険しくなっていききます。
折れた木の破片が、一瞬、
牡鹿の顔のように見えて、
わたしは腰を抜かしました。
(呪いをかけられて木にされてしまったんだ)
怖い想像が、勝手に浮かんできます。
「もうこれ以上入ってきてはいけないよ」
山の神様がそう言ってるような気がしてきて、
「おかーをこーえー ゆこーおよー」
落ち着かない気持ちをそらすように、
力強く、元気に歌いながら、
足早に引き返してきました。

明るい光の下に出たら、
ほっとしました。
そこらへんにある岩に腰を下ろして、
持ってきたりんごをふた切れ食べました。
梅の木の周りを
赤とんぼがたくさん飛んでいます。
(写真には、ぜんぜん写っていませんね)

しばらくぽかんと立ちどまっていると、
わたしの目の前に、
「やあ、秋だねぇ。気持ちがいいねぇ。」
赤とんぼがやってきたので、
すかさずシャッターを切りました。
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01
旅行かばん

旅行かばんを買いました。
一泊二日用の小さめのかばんです。
ほんとうは、もうちょっと、
可愛いのがよかったのですが、
軽くて、長く使えそうなやつを選びました。

「ぼくも旅行かばんを用意しました。
ぼくも旅行に連れていってくれますよね?」
くまごろうが、持っているかばんを見て、
わたしはあることに気がつきました。
「おや?もしかしてその生地は、
このあいだ、わたしがずぼんの裾上げを
したときに出た、切れ端じゃない」

「なにを言うんです。
この生地は、裏通りにある、
ちいさな生地屋さんで買ってきたものです。
ぬいぐるみ専用の店でしてね、
人間には見えないみたいですが、
けっこう上等な生地が揃っていて、
いい店なんですよ。
分厚くて、丈夫で、
かばんを作るのにぴったりな生地を
みつけましたので、
ぼくは、うきうきした気持ちで、
ミシンをたったかたあ、とかけて、
このかばんをこしらえました。
ほら、よく見てください。
裏にも素敵な模様が付いているんですよ。
決して、ごみ箱をあさって見つけた生地ではありませんよ」
くまごろうは、少しきまりが悪そうに言いました。
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